伝達の重要性と介護士としての大事な心得

介護士として働いていく上で欠かすことのできない作業が報告・連絡・相談の3つです。常に介護士は、他のスタッフや医療関係者と連携をして仕事に取り組んでいく形になります。そんな中、体調をはじめとした要介護者の変化を自分だけで処理してしまったことで、後々トラブルになるケースは珍しくありません。

もし、24時間体制での見守りが必要な介護施設で働く場合、日勤と夜勤のシフト制で働くため、自分がいない時間帯も出てきます。何らかの変化を自分だけで処理しようとすると、急変する可能性もあります。どんな些細な変化でも、上司や同僚に報告をする、自分だけで判断が難しいと感じた時は、見切り発車で行動を起こさずにまず相談をするのが基本です。

そして、自身の体調管理も大事な作業の一つです。慢性的な人手不足で職員一人ひとりの負担が大きくなりがちな介護業界では、疲労による体調不良が起こりやすいと言われています。肉体的な負担以外に、職場の人間関係でのストレスといった精神的な疲労も溜まりがちです。

疲れはそのままにしておくと、身体や心の病気の原因になってしまいます。そうならないためには、休日を利用して、しっかりとリフレッシュしなければなりません。日勤、夜勤のシフト勤務の職場で働く人は、生活リズムの乱れで睡眠不足になることもあります。そのため、夜勤明けの明るい時間帯でも寝られるよう環境を整えるといった工夫が必要です。

介護士は、要介護職の生活をサポートするのが役目となるため、相手の立場で物事を考えることが重要になります。人の気持ちを汲み取り、寄り添ったケアを実践するためには、自身の心に余裕を持つことが大切になってきます。仕事とプライベートのタイムマネジメントを徹底して、自分らしくいられる毎日を作りましょう。